●表層崩壊の予防
これまでにない強さの雨が降ったとき(履歴順位第一位の降雨時)、斜面は耐えきれなくなって崩れてしまいます。
土中の水分が抜けるような措置を施せば、表層崩壊の発生を未然に防ぐことができます。
下の写真は平成29年7月九州北部豪雨の表層崩壊の様子です(国土地理院UAV動画より抜粋)。
→がけ崩れの予防調査
→がけ地の点検を行う際のポイント(国交省から)
→土砂災害警戒情報のポイント
→「土の中の水分量が高い」とは
→水圧 or 強度低下 ?(表層崩壊の発生原因)
・講演資料PDF(浅層崩壊の予防調査の方法と事例紹介)2022/5/25
●土砂災害警戒区域
土砂災害防止法に基づいて都道府県が指定するものです。土石流、地すべり、急傾斜地の3種類があります。指定された区域に規制がかかることはありますが、基本的に自治体が何かをするということはなく、あくまでも住民に情報を提供し注意を促すというものです。
指定された区域について調査・対策をする場合は、そこに住む住民が行わねばなりません。
下図は急傾斜地の公示図書の一例です。
→土石流は“逃げる”しかない
→急傾斜地(土砂災害)のポイント
→「急傾斜地」で行う土検棒貫入試験
→避難計画作成の義務化
→避難は最後の手段
●大規模盛土造成地マップ
各市町村から一定規模以上の盛土造成地がマップとして公開されています。これは、震度6以上の大地震時に盛土が崩れる(滑動崩落)恐れがあることから、住民に情報を提供し注意を促すために公開されているものです。
ただ、このマップからは盛土の安全性については分かりません。
下図は盛土マップの一例です。分かりにくいですが薄緑色の部分が盛土になります。
→大規模盛土造成地の変動予測調査の流れ
→大地震で起こる谷埋め盛土の滑動崩落
→命運を分ける宅地盛土
→熱海市伊豆山地区の土石流