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耶馬渓町金吉地区 山地崩壊の発生メカニズム

2018年4月11日の午前3時40分に、耶馬渓町金吉で大規模な斜面崩壊が発生し、これにより死者6名、家屋全壊4棟の被害となりました。「無降雨時等の崩壊研究会」では、無降雨時の崩壊は地下水に起因すると結論付けられており、洗堀と水圧上昇の2タイプが提唱されています。

逆算法と便法(べんぽう)

便法とは二つの意味があります。 a.物事を処置するうえでの効果的な方法や手段。 b.ある行為を行ううえでの便宜的な方法。最も効果的ではないが、その場をうまくきりぬけ、それなりの効果がある方法。

水圧 or 強度低下 ?

豪雨が原因であることは明確なものの、そこから崩壊に至る過程については、未だはっきりしていない問題であると思います。諸説ある問題ではありますが、以下、表層崩壊の発生原因について、筆者の考えを述べたいと思います。

命運を分ける宅地盛土

古い玉石積みは地山に立地していたために被害を免れ、その手前にあった住宅は盛土に立地していたために被害を受け、最終的に移転して更地になってしまいました。

斜面崩壊のリスク評価

本記事は、斜面の崩壊確率をどう使うか、という話しです。斜面崩壊による影響の大きさを住宅の損害額として、それに発生確率をかけることで、リスクの大きさを損害額で評価することができます。

大地震で起こる谷埋め盛土の滑動崩落

大地震時に谷を埋めた盛土が変動する現象として滑動崩落があります。釜井,守隨(2002)は、谷埋め盛土の横断形状(幅/深さ比)が変動・非変動に大きな影響を及ぼすことを明らかにしました。その考えをさらに推し進めて開発されたのが、太田,榎田(2006)による側方抵抗モデルです。

斜面の崩壊確率

地盤の強度というのはかなりバラつきます。そこで、そのバラつきを逆手に取って、バラつきの中で安定計算を繰り返します。そうすると、安全率の頻度分布ができ、確率計算が可能になります。安全率が1.0 を下回る確率、即ち崩壊確率:PFを求めることができます。

早くて安い土質強度測定方法

土層強度検査棒を用いて行うベーンコーンせん断試験についてです。土検棒を使ったベーンコーンせん断試験で、土の強度のデータを早く安く取得することができるようになりました。