従来の斜面対策は崩れた所を直すことに重点が置かれてきました。それは災害復旧すなわち事後対応に当たります。従来から行われてきたものとは違うベクトルの手法として、事前対応で予防的な斜面対策を提案したいと思います。また予防的な対策が必要な場面も少なからずあると考えています。
従来の斜面対策に対する新たな手法として、未だ崩れていない斜面のリスクを評価していくことを提案します。その斜面調査は、以下の3つを主軸としています。
●土検棒による土層強度の測定。
●順算による安定解析。
●崩壊確率の算出。
これらは太田ジオリサーチさんが開発し提唱されている方法論で、当社はこの方法論を採用しています。事前対応も事後対応もそれぞれ長所と短所があり、ケースバイケースで使っていけばよいものです。ただ事前に何か対策しておこうという風潮があまりないので、そこの所を補えないかと思っています。