土検棒による土層調査

 土検棒は“土層強度検査棒”の略称で、独立行政法人土木研究所が開発した土層調査のためのツールです。当社で使用する調査ツールです。写真は土検棒の機材一式です。

 これは細い鉄の棒を人力で地面に押し込むことで、土層強度や土層深を簡易に測定することができます。表層崩壊を引き起こす要因となる緩い土砂層の分布を把握するために用います。主な特徴を以下に列挙します。

・軽量であるため持ち運びが容易。→広範囲の調査が可能。
・個々の測定を比較的短い時間で実施できる。→多点の測定が可能。
・人力で押し込むので調査深度は5~6mが限界。(簡易貫入試験器を併用すればもう少し深い深度でも可能)
・簡易的ではあるが、原位置で内部摩擦角と粘着力を測定できる。→順算で安定計算ができる。

 当社では土検棒と簡易貫入試験器を併用して7m程度までの調査深度に対応できるようにしています。
 地表から見るだけでは地面の下のことは何も分かりませんこのような簡易な機器でも実際に測ってみることで地下のことをイメージする手助けになります