西日本新聞のウェブサイトより、2023年7月10日に久留米市田主丸町で発生した土石流の様子です。
この土石流に複数の住宅が巻き込まれ、死者1名、負傷者5名の被害が生じました。
土石流の経路がイエローゾーン(YZ)外だったことが指摘されていますが、もう一つ指摘したいのはレッドゾーン(RZ)の小ささです。家屋が被災した範囲に比べてRZはかなり狭いように見えます。
土石流による災害事例を見ると、イエローとレッドによる被災状況の違いはあまりないように思えます。レッドはもちろんイエローであっても、普通に被災しています。
区域設定の手法の中でも改善が必要な点で、土石流の警戒区域については、イエローであってもレッドと同様に被災する恐れがある、ということです。
また、田主丸町の事例を見ると、警戒区域外であっても、危険渓流の下流では被災する恐れがある、ということです。
土石流の警戒区域とその周辺は、レッドはもちろんイエローであっても、豪雨で家屋が被災する恐れがあるので、基本的に住んではいけない場所です。
→土石流は“逃げる”しかない
→土砂災害警戒情報のポイント