斜面の崩壊確率
地盤の強度というのはかなりバラつきます。そこで、そのバラつきを逆手に取って、バラつきの中で安定計算を繰り返します。そうすると、安全率の頻度分布ができ、確率計算が可能になります。安全率が1.0 を下回る確率、即ち崩壊確率:PFを求めることができます。
地盤の強度というのはかなりバラつきます。そこで、そのバラつきを逆手に取って、バラつきの中で安定計算を繰り返します。そうすると、安全率の頻度分布ができ、確率計算が可能になります。安全率が1.0 を下回る確率、即ち崩壊確率:PFを求めることができます。
土層強度検査棒を用いて行うベーンコーンせん断試験についてです。土検棒を使ったベーンコーンせん断試験で、土の強度のデータを早く安く取得することができるようになりました。
土砂災害警戒区域における「急傾斜地」は法律で以下のように定義されています。・傾斜度が30°以上で高さが5m以上の土地の区域。これは斜面の勾配と高さのみから警戒区域が決められるということで、斜面を構成する土の固さについては考慮しないということです。
土検棒は“土層強度検査棒”の略称で、独立行政法人土木研究所が開発した土層調査のためのツールです。これは細い鉄の棒を人力で地面に押し込むことで、土層強度や土層深を簡易に測定することができます。表層崩壊を引き起こす要因となる緩い土砂層の分布を把握するために用います。
従来の斜面対策は崩れた所を直すことに重点が置かれてきました。それは災害復旧すなわち事後対応に当たります。従来から行われてきたものとは違うベクトルの手法として、事前対応で予防的な斜面対策を提案したいと思います。