耶馬渓町金吉地区 山地崩壊の発生メカニズム
2018年4月11日の午前3時40分に、耶馬渓町金吉で大規模な斜面崩壊が発生し、これにより死者6名、家屋全壊4棟の被害となりました。「無降雨時等の崩壊研究会」では、無降雨時の崩壊は地下水に起因すると結論付けられており、洗堀と水圧上昇の2タイプが提唱されています。
2018年4月11日の午前3時40分に、耶馬渓町金吉で大規模な斜面崩壊が発生し、これにより死者6名、家屋全壊4棟の被害となりました。「無降雨時等の崩壊研究会」では、無降雨時の崩壊は地下水に起因すると結論付けられており、洗堀と水圧上昇の2タイプが提唱されています。
豪雨が原因であることは明確なものの、そこから崩壊に至る過程については、未だはっきりしていない問題であると思います。諸説ある問題ではありますが、以下、表層崩壊の発生原因について、筆者の考えを述べたいと思います。
古い玉石積みは地山に立地していたために被害を免れ、その手前にあった住宅は盛土に立地していたために被害を受け、最終的に移転して更地になってしまいました。
“雨降って地固まる”ということわざがあります。一方で、テレビやラジオでは大雨の後に、“雨で地盤が緩んでいますので、お気をつけください”、と言われます。
先日、NHKの朝ドラが最終回でした。飛び飛びで見ていたのですが面白かったです。簡単にその感想です。(以降、ドラマの内容にふれるのでネタバレがお嫌な方はご遠慮ください)
2021年8月14日、長崎~佐賀~福岡にかけて線状降水帯が発生しました。12日から14日にかけての豪雨で各地で被害が生じており、佐賀市内でも道路の冠水や河川の増水が発生しています。降雨に対して被害が出てしまうということは、インフラの整備が足りていないということです。
静岡県の熱海市伊豆山地区で土石流が発生して被害が出ています(2021/7/3発生)。被災された方々へお見舞い申し上げますとともに、少しでも早く日常生活に戻られるよう祈っております。地盤技術者としては、こういった事例から教訓を汲み取らねばと思います。