大規模盛土造成地に関する陳情(側部抵抗モデル)
大規模盛土造成地の変動予測調査は、国のガイドラインの手法の根本的な誤りから、その結果の信頼性は低いと考えています。そこで、変動予測調査の信頼性を上げるために、関係する地方自治体へ、ガイドラインの改善案を陳情という形で提案することを試みました。
大規模盛土造成地の変動予測調査は、国のガイドラインの手法の根本的な誤りから、その結果の信頼性は低いと考えています。そこで、変動予測調査の信頼性を上げるために、関係する地方自治体へ、ガイドラインの改善案を陳情という形で提案することを試みました。
大規模盛土造成地の「数」、「面積」、県毎の面積に対する「面積率(%)」で、多い順に並べています。これらを見てまず思うのは、神奈川県が数と面積ともに圧倒的な首位であることです。次いで多いのは、福岡県、千葉県、大阪府、愛知県です。
現在、国の施策として滑動崩落対策事業が、地方自治体によって進められています。その概要を簡単にまとめてみます。
古い玉石積みは地山に立地していたために被害を免れ、その手前にあった住宅は盛土に立地していたために被害を受け、最終的に移転して更地になってしまいました。
大地震時に谷を埋めた盛土が変動する現象として滑動崩落があります。釜井,守隨(2002)は、谷埋め盛土の横断形状(幅/深さ比)が変動・非変動に大きな影響を及ぼすことを明らかにしました。その考えをさらに推し進めて開発されたのが、太田,榎田(2006)による側方抵抗モデルです。